10 桜 [雑記]
9 エナジー [雑記]
8 白い衣 [雑記]
7 泪 [雑記]
蛇口をひねれば泪が溢れ
飲めば飲むほど塩辛い
どおりで トイレは泪臭い
どおりで お風呂はヒリヒリと
さぞかしどぶのネズミは痛かろう
お前は白いウサギを夢見るか
吾は鏡に見入り目を見張る
向こうの泪か こちらの泪か
どっちの泪が先かしらん
6 清貧 [雑記]
2016.1.5(竜飛岬) sony so-02F
清貧の嘆きはススキを揺らし
ハイヒールをはいてやって来る
雪を真っ赤に染めながら
自らの血管を引きずり
わざと 軌跡を知らせるかのように
泥酔した寝込みを襲う
凍った棘のような唇で
子守唄を黄色く唄う
そして
忘却は無い・・・と繰り返し
吾の脳みそをあざ笑うのだ
5 哀しみ [雑記]
僕のかけらの哀しみが
遠い空から降ってくる
解けることない哀しみは
人に踏まれて泣きじゃくる
泣いてどうなることもなく
白く白くなりたがる
戻れ戻れと云うけれど
逆立ちしたって無理のこと
やっぱり哀しいひとり言
覚めた両手で頬覆う
4 越乃景虎 [雑記]
今宵は、新潟に住む友人が送ってくれた酒を呑んでいる。
彼は、一口も飲めない。
昔、一緒に仕事をしていた。
私を忘れず、彼は酒を送ってくれる。
人とは不可思議なもので、一瞬の出会いでこうなっている。
酒とは、口の中のすべてを刺激するのではなく
その人の要求するある一部分をのみ刺激し
それはうま味を超えたもので
あわよくば脳細胞の記憶を蘇らせ
その人の本質の良きものを導く・・・・・
私は思う、「景虎」を視覚で味わい
「景虎」を鼻腔で味わい
「景虎」を口内の一つの細胞で味わう
そして、「景虎」を脳で共有する
・・・・と
彼に、「ありがとう・・・」と
私は、 また一つ、 唇をはこぶ