彼方の空合 二 [彼方の空合]
林檎の花の固執
林檎の花が咲いたよ
白く白く咲いたよ
桜に肩を並べて
蒲公英や姫踊子草の頭上に
優しい香りを雲のように
君たちの天上のように
穏やかな花には似つかぬ
何れくる真っ赤な魂を見据えて
林檎の花が咲いたよ
白く白く咲いたよ
桜に肩を並べて
蒲公英や姫踊子草の頭上に
優しい香りを雲のように
君たちの天上のように
穏やかな花には似つかぬ
何れくる真っ赤な魂を見据えて
彼方の空合 一 [彼方の空合]
「彼方の空合」・・・・・「あなたのそらあはせ」・・・とでも読んでいただければ幸いです
意は、遥か向こうにある意味も無い夢見心地・・・とでも云っておきましょう
日差しをうける桜の固執
一陽来復、春になればいろいろとあるものですね
本当に春が来たのでしょうか・・・冬の後に
春が来てもそこにあるのは、美しい桜咲く・・・です
何処へ行ってしまったのでしょうか
私の桜咲く・・・・は
探しても見つからぬ想いの果て
散り際のかたちを見ては
春の風は・・春の風情は・・・などと
甘んじてはおれません
一本桜の固執
ある丘の麓に一本の桜の木がありました
何の意味があるのか
そこにあるように咲いていました
派手な衣装をまとわず
山桜でしょうか
強く、艶やかに、花花はたおやかに
今年も来てしまいました
一番いいあなたのその刹那の中に
私はあなたの根元に抱かれ
頭上の木洩れ日に眼を閉じました
自然の行為は素になって
今、触覚も健全也・・・と
あなたに感謝するのみでした
意は、遥か向こうにある意味も無い夢見心地・・・とでも云っておきましょう
日差しをうける桜の固執
一陽来復、春になればいろいろとあるものですね
本当に春が来たのでしょうか・・・冬の後に
春が来てもそこにあるのは、美しい桜咲く・・・です
何処へ行ってしまったのでしょうか
私の桜咲く・・・・は
探しても見つからぬ想いの果て
散り際のかたちを見ては
春の風は・・春の風情は・・・などと
甘んじてはおれません
一本桜の固執
ある丘の麓に一本の桜の木がありました
何の意味があるのか
そこにあるように咲いていました
派手な衣装をまとわず
山桜でしょうか
強く、艶やかに、花花はたおやかに
今年も来てしまいました
一番いいあなたのその刹那の中に
私はあなたの根元に抱かれ
頭上の木洩れ日に眼を閉じました
自然の行為は素になって
今、触覚も健全也・・・と
あなたに感謝するのみでした